ゴールデンウィークには海外旅行を予定されている方もいらっしゃるかと思います。海外では、国内に常在しない感染症や日本よりも高い頻度で発生している感染症が報告されています。
感染症に対する正しい知識と予防方法を知ること、海外渡航のためのワクチンも含めた渡航前の準備を万全にすることが重要です。
★食べ物や水を介した消化器系の感染(A型肝炎、腸チフスなど)
・食事は十分に火の通った信頼できるものを食べるようにしましょう。生水・氷・カットフルーツの入ったものを食べることは避けましょう。
・東南アジアでは雨季の地域もあります。
水で媒介される感染症(レプトスピラ症やE型肝炎、コレラなど)にも注意が必要です。
★蚊を介した感染症(マラリア、デング熱、日本脳炎、黄熱など )
・病原体を媒介する蚊が生息する熱帯・亜熱帯地域では、できるだけ肌を露出せず、虫除け剤 を使用して蚊に刺されないよう注意
・黄熱が流行する地域などでは、入国に際し黄熱予防接種証明書(イエローカード)を求められることがあるので、渡航前に確認が必要です。
★ダニを介した感染症(リケッチア症、ライム病、回帰熱、ダニ媒介脳炎、重症熱性血小板減少症候群 )
・病原体を媒介するダニが生息する地域で、草むら、ヤブ などに入る場合は、肌の露出を少なくし、虫除け剤も必要に応じて使用ください。
★動物を介した感染症(狂犬病など)
むやみに動物に近づかない、動物に触れないことが大切
★人から人に広がる感染力の強い感染症(麻しん、風しんなど)
・ 咳や発熱、発疹など、なんらかの症状がある方との濃厚な接触は避けるようにしましょう。
・特に現在、海外で流行が報告されている麻しんは、海外からの輸入症例を契機とした国内における感染事例も報告されており、注意が必要です。
~感染症エクスプレスVol.510より
厚生労働省 検疫所 FORTH
海外へ渡航される皆さまへ!
https://www.forth.go.jp/news/20220722_00001.html