服部産業医事務所の活動

企業向け新型コロナウイルス対策情報配信【55】

企業向け新型コロナウイルス対策情報配信 2021年9月24日付

【55】With コロナ時代におけるインフルエンザ予防接種 その2

経営者・総務人事担当者のみなさま、2021-2022シーズンのインフルエンザの予防接種について検討されていますでしょうか?コロナ禍の昨年のシーズンにはインフルエンザの流行が起きなかったので、今年の予防接種をどうしようかと悩まれている担当者も多いと思われます。

1. 課題の背景:
昨シーズンはインフルエンザの罹患者は1万4000人程度と、ほとんど流行は起きませんでした。また、日本でのインフルエンザ流行を予測する上で参考となる南半球のオーストラリアでも、2021年のシーズンの流行は見られませんでした。しかし、昨シーズン流行しなかったからこそ、インフルエンザに対する免疫を持たない人が増え続けていることになり、今シーズンに流行する可能性も否定はできません。(参考情報1,2)
一方で、今年のインフルエンザワクチンの供給は昨年よりも減る見込みとなっており、必要な人に効率よく行きわたることも大事だと言えます(参考情報3)。
また、まだ新型コロナウイルスの予防接種が済んでいない方もいますので、どのように予防接種を進めていくか悩ましいところです。
以上のような課題があり、今年の予防接種を職場でどう進めていくか悩まれている担当者も多いと思われます。

2.企業でできる対策
○ インフルエンザの予防接種を推奨する

○ 個別の感染リスクに応じてインフルエンザの予防接種を特に推奨する
○ 新型コロナウイルスの予防接種を優先的に行う

1)インフルエンザの予防接種を推奨する
新型コロナウイルスとインフルエンザは症状で区別することが困難であり、発熱などの症状が出れば、コロナウイルスと同様に10日程度の自宅隔離が必要になるケースもあります(参考情報4)。
健康保険組合等からの費用補助、職場での集団接種等が例年通りに実施できそうであれば、職場での接種を実施することをお勧めします。ただし、例年通りの実施が難しそうな場合には、2)で示すように個別の感染リスクに応じて検討するのも一つの方法です。

2)個別の感染リスクに応じてインフルエンザの予防接種を特に推奨する
業務上の感染リスクが高い方、家庭に子供がいる方、感染した場合の合併症リスクが高い方については、特に予防接種が推奨されます。
特に接種が推奨される方を表にまとめました。例年通りのインフルエンザ予防接種が難しそうな場合でも、ぜひ、これらの方については、社内でも接種の推奨をアナウンスしていきましょう。
なお、予防接種時の感染リスクを下げる下記の取り組みも重要です。第31回情報配信「With コロナ時代におけるインフルエンザ予防接種」もご参照ください(参考情報5)。

□ 訪問型インフルエンザ予防接種の活用を検討する。
□ 予防接種を受ける時は、できるだけ事前に予約するよう周知する。
□ 接種を受ける際は、マスク着用、できるだけ密を避ける行動を促す。
□ 医療機関の行う感染防止対策に協力するよう促す。

表)インフルエンザ予防接種が特に推奨される対象

3)新型コロナウイルスの予防接種を優先的に行う
現在のところ、原則として、新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種はできません。新型コロナワクチンとその他のワクチンは、互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種することになっています(参考情報6)。
まだ新型コロナワクチンを接種していない方については、インフルエンザワクチンの接種をする際にスケジュールの問題が発生します。その場合には、新型コロナウイルスの方がインフルエンザよりも感染性や重篤性が高いことから、優先的に接種する必要があるでしょう。

3.関連情報リンク・参考情報:
1) インフルワクチン、供給に遅れ 「コロナと同時流行」懸念も 専門家・学会なし→リンク切れ  https://news.yahoo.co.jp/articles/180e3c5eca2b25b8633963d3bbc52552747f554a
2) 新型コロナの流行が続く今シーズン、インフルエンザは流行るのか 忽那賢志https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210904-00252211
3) 今シーズンの季節性インフルエンザワクチンの供給について 日医online
https://www.med.or.jp/nichiionline/article/010225.html
4) 2021-22 シーズンの季節性インフルエンザワクチンの接種に関する 日本ワクチン学会の見解 2021年6月22日http://www.jsvac.jp/pdfs/JSVAC_2020-21flu210622.pdf
5) 企業向け新型コロナウイルス対策情報配信 2020年9月28日【31】 With コロナ時代におけるインフルエンザ予防接種 産業医有志グループ
http://www.oh-supports.com/img/corona/pdf/031.pdf
6) 新型コロナワクチンQ&A 新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種することはできますか。厚生労働省https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0037.html

文責:五十嵐 侑(五十嵐労働衛生コンサルティング合同会社)

動画を下記で配信しております。
〇第53回動画「まん延期における企業内濃厚接触者調査の留意点その2」
https://www.youtube.com/watch?v=Avkl6iKo7Ao

ぜひワクチン接種を

国はワクチン接種済みで抗原検査等で陰性が確認された者について、従来の制限を緩和するというような政策の可能性を示しています。ワクチン接種を行っており、事前の検査でコロナ陰性であれば、店に入ることができるというようなことです。したがって今少なくともワクチン接種を受けていなければ、そうした緩和策の恩恵を被ることができないことになります。ワクチン接種を躊躇されている方はそうした動きに乗り遅れないよう、ワクチン接種をぜひ行っていただきたいと思います。さらに国は3回目のワクチン接種も検討していますが、これは当然2回の接種を終えている方が対象になりますので、今接種を受けていなければ対象外となりますので、ご注意を。

駅前開発 次々と

折尾駅前の開発が進んでいますが
来年から陣原駅周辺も開発が始まり
大きい病院やスーパー、マンションなどが
建設されるそうです。

スーパー銭湯も無くなるのか…と
検索したところ
既に閉業されていたようでビックリしました。

私の中では
陣原駅は「新しい駅」というイメージだったので
再開発と聞いて
時代に取り残されている感が否めません。
寄り添ってくれるのは枝光駅くらいです。

陣原駅前開発 Net IB News

髪を切りました。

事務のタケダです。
私事ですが、この度、髪を切りました。

髪を切りましたところ
なんだか「おかざえもん」みたいになりました。
弊社にお越しいただけますと
もれなくご覧いただけます。

1日1,000歩プラス

こんにちは。保健師の宮本です。

体を動かすことがよいことだとわかっていても、「時間がない」「場所がない」「運動が苦手で」ということが多いのではないでしょうか。

米ノースカロライナ大学で、「ウェアラブルデバイスの活動計の機能を利用し、10分以上の途切れのないウォーキングや、階段の昇降などの日常での短い身体活動について調査し、どのような身体活動が健康にもたらす影響が高いかを調べた」という研究が発表されているそうです。
 
その結果、短い時間でも体を動かしており、歩数の多い人はより健康で長生きしているということが明らかになったとのこと。
結果だけみると、当たり前なのですが意外と動けていないのが現状だと思います。
運動をしていなくても1日の歩数を1000歩増やすだけで、歩数が少ない場合に比べ死亡リスクは28%減少したそうです。
最近は、在宅勤務などで座った状態で過ごすことが増えている方も多いと思います。
少しでも動くことが健康につながるという、分かっているようで実現できてないことが
あると思います。
1000歩というと、時間にして10分程度です。
気候も良くなってきますので、家の周りを少し歩くだけ、それも難しい場合は家の中で小まめに動くことを意識するようにしてみましょう。

人を見たらコロナと思え

先日外でランニングをしていまして、数人の中年の女性方とすれ違った時のことですが、その方々は突然話をやめられて、まるで私がばい菌のように反対の道端によけられたのでした。人を見たらコロナと思えという感じのご時勢になってしまいました。それにしても外なのだから顔までそむけんでもよかろうに。

 

秋の交通安全県民運動

9月21日から30日まで
秋の交通安全県民運動が実施されます。

https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/akikou2021.html

折尾オフィスからは
毎日パトカーのサイレンが
聞こえていましたが
折尾駅前の信号なしの横断歩道が
撤去されてから
サイレンの頻度がガクッと減りました。
歩行者優先を怠る運転手の検挙が
なくなったからだと思われます。
集中して作業しているときに
サイレンの音が鳴ると
びっくりするんですよね…
最近は平和です。

これから日の落ちる時間が早くなります。
歩行時の安全確認、
早めのライト点灯などの安全運転に
努めましょう。

企業向け新型コロナウイルス対策情報配信【54】

企業向け新型コロナウイルス対策情報配信 2021年9月8日付
【54】職場における積極的な検査の促進について
経営者・総務人事担当者のみなさま、感染者の急増に伴い保健所が追跡する濃厚接触者が限定される地域が増えつつあり、社内で感染者が発生した場合の初動対応を企業が代わりに行う必要性が出てきております。

1. 課題の背景:
これまで、この情報配信では職場においてむやみに検査を実施することについては慎重な立場を取ってまいりましたが、政府からは「企業において初動対応時に積極的に検査を実施する」旨の要請が8月13日付けで出されています(関連情報2)。
職場で感染者が出た場合は、その濃厚接触者に対して迅速にPCR検査等を実施することが求められています。しかしながら、保健所機能が限界を超え、すべての感染者やその濃厚接触者に対して充分な関与が難しくなる地域が増えており、検査等の実施も含めて企業において担う役割がますます大きくなっています。

2.企業でできる対策
〇 職場における検査の実施について検討する
〇 検査を実施する場合は体制を整える
〇 リスクの低い従業員に検査対象を広げすぎない

1) 職場における検査の実施について検討する
従業員が発熱、せき、のどの痛みなどの体調不良を認めた場合には、速やかに医療機関を受診することが求められます。また、その従業員が検査で陽性であった場合には、「要管理者(※)」を速やかに特定し在宅勤務等とすることに加え、PCR検査等を迅速に実施することが求められています。
特に、医療機関や高齢者施設、保育所などのクラスターが発生しやすい事業所では速やかに感染者を特定して対応することが求められるため、政府から抗原検査キットの配布が開始されました。同様の取り組みが学校を対象にして開始されています。
職場においても対策が求められており、次項の検査を実施する場合に必要な体制が確立できるかを踏まえ、抗原検査を事業所内で実施するかどうかを検討します。なお、診断用の抗原検査キットは市販されておらず、上記施設と同様の対応を企業が実施するためには、医療機関と連携して進める必要があることに注意しましょう。医療機関との連携が難しい場合には、市販のPCR検査キットや民間のPCR検査機関などを利用することも選択肢の一つになるかもしれません。

  ※保健所の機能縮小に伴い、企業で濃厚接触が疑われる従業員に検査を独自に行うことを想定しております。この該当者については、企業内では「要管理者」くらいの呼び方とし、保健所が指定する「濃厚接触者」とは区別しております。

2) 検査を実施する場合は体制を整える
社内で「要管理者」を対象とした検査を実施する場合、「医療従事者の不在時における新型コロナウイルス抗原定性検査のガイドライン」(資料3)を参考に、表に示す体制を整えます。
なお、前提として以下への留意が必要です。
□自覚症状がある場合には、職場での抗原検査キットによる検査よりも医療機関への受診を優先する
 □検査は被験者の同意がある場合にのみ実施する
□検査の結果は絶対ではないため、陰性であったとしても要管理者は14日間の自宅待機が求められる

  表)社内検査実施体制構築に向けて検討すべきこと
null

3) 感染しているリスクの低い従業員に検査対象を広げすぎない
抗原検査キットは無症状者で感度が低く(感染していても陽性とならない場合も多く)、陽性者との接触などの明らかなリスクがない従業員に広く、定期的に検査を実施することはお勧めできません。また、企業にとってもコスト増や検体採取のための工数をとられることにつながるため、効率的に初動対応を進めることが大事です。

3.関連情報リンク・参考情報:
1) 科学とICTを用いた対策の提言(新型コロナウイルス感染症対策分科会)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin/bunkakai/dai4/ict_teigen.pdf
2) 職場における積極的な検査の促進について(厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部)
https://www.mhlw.go.jp/content/000819118.pdf
3) 医療従事者の不在時における新型コロナウイルス抗原定性検査のガイドライン(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00270.html
4) 職場での検査に関する一般事業者からの問い合わせに対応できる医薬品卸売業者等について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00296.html

文責:櫻木 園子(一般財団法人京都工場保健会)

動画を下記で配信しております。
〇第52回動画「海外駐在者の新型コロナワクチン接種その2」
https://www.youtube.com/watch?v=QwDVcWlihPg

愛のチームワーク

事務のタケダです。
腰を痛めているタケダを
みんなでフォローしてくれたとです。

愛あふれる会社!
服部産業医事務所です!
(よし、これくらい言っとけば良かろう)

新型コロナワクチン接種後の副反応への対応方法

こんにちは。保健師の宮本です。

「新型コロナワクチン接種後の副反応への対応方法」の資料が厚労省より新たに出ました。
https://www.mhlw.go.jp/content/000830259.pdf

接種が進んできたと思いますが、副反応の出かたについてはかなり個人差があるようです。
対応として解熱鎮痛剤を服用することもあるかと思いますが、持病があって薬を服用している人や、妊娠中、授乳中の人などは、主治医に事前に相談しておくことが必要かと思います。

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