痛風
- 2018年08月07日
- 健康管理
こんにちは。保健師の宮本です。
暑い中での仕事が終わった後に、キューっと飲むビールがおいしい季節ですね。
しかし、尿酸値が高い方は痛風発作が気になりますね。
痛風発作の原因は関節にたまった尿酸の結晶で、そこに炎症が起きます。
痛風患者数は増加していて、30年前の4倍にもなっています。
尿酸値が7.0mg/mlを超えると高尿酸血症といわれます。尿酸が結晶化して関節にたまり、痛風発作が起こりやすくなります。
尿酸値が9~10mg/mlを超えていてもなんともない方もいらっしゃるようですが、高い状態は関節だけではなく、腎臓にも負担をかけますので注意が必要です。
足の指の付け根の関節などに発作が起きやすいのは、体温が低いために結晶がたまりやすくなり、歩いたりして動かすことで、沈着した結晶が関節の中に剥がれ落ち、白血球がそれを排除しようとして関節炎(痛風発作)が起こると言われています。
プリン体が多い食品を摂ると尿酸値が上がりやすいのですが、ビールもその一つです。
最近ではプリン体ゼロのものが出ていますが、これならたくさん飲んでも大丈夫というわけではなく、アルコール自体に尿酸値を上げる作用があるので、飲酒量が多くなれば発症率もあがることになります。
尿酸値が高いから、ビールをやめて、焼酎にしたという方がいらっしゃいますが、同じアルコールなのでたくさん飲めば結果は同じです。
また、汗をかくことが多いこの時期は脱水になりやすいのですが、これも尿酸値を上げ、痛風発作がおこりやすくなるので、水分摂取を多めにして尿酸を尿として体外に出すようにする必要があります。
尿酸値が高い方が、汗の量が増えるこの時期に、汗をかいた後にビールを飲むなどの大量飲酒がはずみで痛風発作が出やすいと言われています。
アルコールではない、水分摂取をきちんとした上での飲酒を心がけましょう。
また、尿酸値の排泄を促す野菜や海藻類、酢の物などを意識して取るようにしてください。
ちなみに女性は女性ホルモンのおかげで、尿酸値が高くなりにくいです。
女性ホルモンには尿酸値を下げる作用があります。とはいえ、飲酒は他の臓器にも影響を与えますので、ほどほどに。