服部産業医事務所の活動

結果に影響する?健康診断前日の食事に関する注意点

保健師の宮本です。

昨日は折尾オフィスのお引越しでした。

まだまだ若いつもりでしたが、昨夜は歯磨きやアイロンがけをするだけで指がつる、ということを経験しました・・・><

新たなオフィスで心機一転頑張りたいと思います。

 

 さて今週は、先週の話題「健康診断前日・当日の過ごし方」の中から「食事」を深く掘り下げていきます。

年度初めですので、もうしばらくは健康診断の受け方についてのお話を続けるつもりです。

知ってるようで知らない事実が見つかるかもしれませんので、お付き合いください~!

 

 

健康診断の前日や当日は、何時まで食べて良いのでしょうか?

また、前日に食べたものは、結果にどのくらい反映されるのでしょうか?

しっかり確認して、今年の健康診断に臨んでくださいね。

 

なぜ空腹で健康診断を受けなければいけない?

 健康診断を受診する前に渡される案内書には、「朝食を抜いてください」「前日の22時までには夕食を済ませてください」などの、食事に関する注意が書かれています。

なぜ健康診断を受ける前に、食事を抜く必要があるのでしょうか。

 

検査の直前まで食事をしていた際に、特に影響を受けるのが「血液検査」です。

その中でも、糖尿病のリスクを検査するための「空腹時血糖」という項目に影響が出ます。

「空腹時血糖」とは、その名の通り、空腹時の血糖値を測るもの。

実は満腹だったとなれば、正しい数値が出なことは、容易に想像ができます。

このほか、脂質異常のリスクを調べるための「中性脂肪」も、空腹時の数値が必要となります。

 

この2つの検査項目の共通点は、「食事をとることで値が上がる」ということ。

空腹時に検査をしていることになっているため、「空腹時の数値」がそもそもの基準。

食後すぐに検査をすると、数値がぐっと上がって「異常値」と判断されてしまう可能性が考えられるのです

これにより正しい判定ができないと、誤った判定のまま、糖尿病や脂質異常が疑われることもありえます。

 

 また、健康診断は基準値との比較をするほか、前年や前々年の自分の健診結果と比較することも重要視されています。

過去の健診と条件が違うと、正しい比較ができなくなるなどの悪影響を生じてしまい、結果や経過がうやむやになってしまいかねません。

 

そのため、前提として決められた「空腹状態」は、きちんと守ることが大切なのです。

 

「診断前10時間の絶食」が基本

 健康診断の時間から起算して、約10時間前から食事を抜くことが基本です。

例えば朝9時に健康診断を受ける場合は「前日23時までに食事を取り、朝食を抜く」ということです。

 

とは言え、「23時までなら食べてもかまわない」と言っても、時間ギリギリまで暴飲暴食をしているようでは健康診断に差し支えてしまいます。

検査前日は、体にやさしい食事を早めの時間にとりましょう。

前日の飲酒も基本的には禁止です。

 

ただし、検査内容によっては5時間前・3時間前までなら問題ないという場合もあります。

事前に渡される案内書をしっかり確認し、それを守り、検査前は暴飲暴食をしないよう、軽めの食事を心がけてください。

 

当日に気をつけたい「水分補給」

 朝食を抜くと、どうしてもお腹が空いたり口が寂しくなるもの。

喉も渇いてしまいます。

水分補給は、基本的には禁止されない場合が多いですが、重要なのは「何を飲むか」です。

案内書にはおそらく、「水・お茶なら問題なし」などと記してある場合が多いです。

水やお茶を飲む分にはかまいませんが、それ以外のものを口にしないように気をつけてください。

ただし、検査内容によっては水分の制限がある場合もあります。

その時は、主に夏場の脱水症状、利尿作用のある飲み物には注意しましょう。

 

お酒はもちろん、コーヒーやジュースなどはカフェインや糖分が入っているため、摂らないようにしましょう

「カロリーオフ・ノンカロリーならいいでしょう」と軽く考える人もいますが、そういった清涼飲料水には多くの糖分が含まれています。

水やお茶以外の飲料も、避けるようにしてください。

 

来週は健診前の飲酒についてお話します。お楽しみに~!

 

【参考】

658名のドクターが所属するヘルスケア情報サイト ヘルスケア大学

http://www.skincare-univ.com/healthcare/

今日折尾オフィスは引っ越しです

今日折尾オフィスを引っ越します。同じ折尾の近くへの引っ越しですが、私以外のスタッフは引っ越しの作業を行い、私は通常どおり産業医業務を行います。なお新事務所はすでにネットがつながる環境になっていますので、いつもどおり各スタッフあてにメールをしていただいて結構です。以上よろしくお願いします。

薬にも使用期限があるって知っていますか?

おはようございます、保健師の山本です。
ついに2016年度も始まりましたね。
ついこの間、新年を迎えたような気がするのは私だけでしょうか?

さて今月は『薬』をテーマにお話ししたいと思います。
今回のテーマは、「薬の使用期限」について。
実は食品に賞味期限があるように、薬にも使用期限がありますが知っていらっしゃいましたか?

1.市販薬の使用期限は?
市販薬の場合は、箱やラベルなどに開封前の状態での使用期限が実は明記されています。
ただし、開封した後は雑菌などが繁殖しやすくなるので、品質は保証されません。
なお、シロップなどは開封後に説明書の指示に従って保管するという条件のもと、1~3ヶ月が服用できる期限の目安となります。
元々薬は、未開封の状態だと製造してから3年程度は保存できるよう、品質を確認する試験をおこなっています。
ただし、この使用期限には条件があり、一定範囲の温度で保管し未開封の場合に適応されるものです。
一度開封してしまうと分解速度が早まり、品質や性状の変化も早まりますので、使用期限内であっても開封後半年を過ぎてしまった薬は使わないようにしましょう。

2.病院で出してもらった薬の使用期限は?
処方薬にも比較的長い使用期限があります。
しかし、処方薬は患者の症状に合わせて考えられていますので、処方された日数が使用期限と考えるのがいいでしょう。
ただ、疾患によっては「症状が出たときに使用してください」と処方され、比較的長い期間薬を保持する場合もあります。
使用期限の記載がない処方薬はいつまで服用してよいか判断が難しいと思いますので、剤型別に使用期限の目安をご紹介します。
参考にしてください。

A.シロップ薬
基本的に処方日数=使用期限です。
なぜなら、シロップ剤は精製水などで調整されていることも多く、冷蔵庫で保管している場合でも処方日数を超えると雑菌が繁殖したり変質しやすいためです。

B.点眼薬
開封後1カ月程度が目安です。
点眼薬も開封後は雑菌が繁殖しやすくなりますので、指示された清潔な場所に保管しましょう。

C.座薬
処方日から半年から1年程度が目安ですが、一度溶けたものは使用を避けた方が安心です。

D.錠剤やカプセル、粉薬
処方日から半年~1年程度が目安です。
高温・多湿を避け保管し、錠剤やカプセルは変色や亀裂がある場合、粉薬は固まっていたり溶けていたり変質している場合は使用を避けてください。

E.漢方薬
病院で分包処方された白い紙の包みに入っているようなものの場合、保存が効く包み方になっておらず、通常は「2週間分」と処方されたならその期間で飲むものと考えた方がいいでしょう。
数ヶ月経てば湿気を吸ってしまいますし、品質が変わっている可能性もあります。
保存の効くシートに入っている(銀色の包みなど)場合や、薬局で購入する漢方薬は期限が5年と設定されていることが多いようです。

食べ物とは違い、薬の使用期限については気にされない方が多いように思います。
新しい年度も始まりましたし、一度救急箱の中を確認してみてはいかがですか?

折尾オフィスを移転します

弊社のスタッフの拠点そして面談、打ち合わせ場所として使っています折尾オフィスを来週11日に移転します。移転先は同じ折尾地区で、JR折尾駅から歩いて5分のところにあり、今よりさらに駅に近くなります。今週は引っ越しの準備でバタバタしていますが、通常どおり営業していますので、よろしくお願いします。

健康診断の前日・当日の正しい過ごし方

 先週から新年度が始まりました。

早いもので、桜のピークは過ぎてしまったようですね・・・

先週末はイマイチお花見日和ではなかったので、今週末まで持ちそうにないのが残念です。

 

 さて、先週の内容と前後しますが、今週は「健康診断前日・当日に気を付けなければならないこと」についてお話します。

というのも、保健指導でお会いした方の中に「健診前日が飲み会でつい飲み過ぎてしまった」「前の日に焼肉を食べました」「いつも通り朝ごはんを食べて行った」と仰る方が結構多いからです。

「普段の数値が知りたいから、あえていつも通りの生活をしている」と説明(?)して下さる方もいらっしゃるのですが、稀に「え?健康診断の前ってご飯食べちゃいけないの?!」と驚かれることもあります・・・

そこで健康診断を受けるにあたって気を付けるべきことをいくつか取り上げてみました。

案外知らずにやってしまっていることもあるかもしれませんので、これを機会に一度目を通してみてくださいね。

 

 

健康診断の案内書をもらったら、すぐに内容を確認すること

 健康診断を受診する前には、必ず注意事項などが記された案内書が渡されます。

渡されたら、必ず事前に確認してください。

健康診断を受診するに当たって注意しなければいけない、大切なことが記されています。

その案内書を前日や当日に読むのでは意味がありません

「健康診断までに」気をつけるべきこと・しなければいけないこと・禁止事項が記してあります。

必ず事前に隅々まで読むようにして、見落としのないように注意しましょう。

決められたことを守らないと正しい診断ができなかったり、再度受けなければいけないことも考えられます。

 

前日は暴飲暴食をせず、睡眠をとって体調を万全に

 日頃から規則正しい生活を心がけるのはもちろんですが、健康診断の前日は特に、運動や飲酒などをせず、ゆっくりと睡眠をとって万全の体調で診断に臨むことが好ましいと言えます。

健康診断の前日は、夜遅くまでの過激な運動を控え、早めに夕食を済ませましょう

飲酒を控え、お風呂に浸かって体を休めて、心穏やかにゆっくりと眠れるような準備をしてください。

 

健康診断前日にアルコールを多くとった場合は、中性脂肪、肝機能、尿酸、血糖に影響する場合があります。

そして脂質の高い食事も中性脂肪に影響しやすいです。

 

胃カメラ、胃バリウム検査、腹部エコー、大腸内視鏡検査がある場合

 ゲップ、胸やけ、便秘など消化機能が緩やかな方は、前日の夕食は必ず早めに済ませ、消化の良いものを選ぶ必要があります。

食物残差が残っていると胃、大腸の検査の精度が落ちてしまいます

 

前日から当日にかけての睡眠は、十分に時間をとって、心と体を休めましょう

 極度の疲労や睡眠不足状態で健康診断を受けると、血液検査や尿検査などで「異常あり」と診断されてしまう場合もあるため、前日の過ごし方にも注意が必要です。

 

健康診断当日に気をつけることは?

 健康診断を受ける時間帯や診断内容によっては、朝食や水分の摂取に制限や禁止事項がある場合もあります。

 

午前中に診断を受ける人は

 朝食を抜くのが一般的

午後からの診断の場合も受診の5~6時間前を目安に、軽めの食事を済ませ、昼食は摂らないようにしましょう

細かな指示は、事前に渡される案内書に記載してあります。

特に当日の食事についてはしっかりと把握し、診断に影響が出ないよう、注意を払っておく必要があります。

 

食事のほか、過激な運動を控える階段を一気に駆け上がるなどの息がきれるような動きは避ける当日の喫煙を控えるなど、体を落ち着かせておくことも大切です。

また、尿検査のために健診の直前の排尿は控えてください。

 

視力検査のために

 メガネを着用している人は忘れずに持っていく必要があります。

受診項目に合わせて持ち物もチェックしましょう。

 

その他当日気をつけること

以下のことに該当する場合、医療機関に申し出るようにしましょう。

 

  1. サプリメント、プロテインなどの健康食品や風邪などで薬を服用している場合
  2. 血液のデータに影響が出る可能性があります。
  3. 睡眠不足、肩こりや腰痛といった体の痛みがある場合
  4. 血圧が高めに出る可能性があります。
  5. 全身のどこかに痛みがある場合医療機関によっては、胃内視鏡検査に変更してもらうことが出来ます。
  6. 胃バリウム検査の際、硬い板の上で体位を変換して検査が行われるため、検査の継続が難しくなる可能性があります。

 

健康診断前の注意事項を知らなかったがために保健指導の対象者に選ばれてしまうのも癪ではないでしょうか?

健診機関からのお知らせをしっかり読んで、フラットな状態(身体)で健康診断に臨んでくださいね!

それではまた来週!

 

【参考】

658名のドクターが所属するヘルスケア情報サイト ヘルスケア大学

http://www.skincare-univ.com/healthcare/

新年度を迎えて

いよいよ新年度に入りましたが、今年度は従来から契約いただいている企業様については、活動内容の充実を積極的に進めていきたいと考えています。もちろんストレスチェックの実施体制の構築もそれに含まれますが、実施期限の11月に向けてこれからが本番と考えていますので、ご協力のほどよろしくお願いします。また今月より産業医大の阿竹医師、遠藤医師、田淵医師が強力な助っ人として産業医活動を担当してもらうことになりましたので、お知らせいたします。阿竹医師は精神科のドクターであり、メンタルヘルス対策に大きな力を発揮してもらえることと思います。

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