めまいのアレコレ⑤
- 2016年11月08日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です。
今週は、「めまいのアレコレ」最終回です!
お伝えしたいことが多すぎて、いい加減飽きてしまった方もいらっしゃるかもしれませんね(笑)
次回のテーマは何にしようか考え中です☻☻
平衡感覚を伝える経路に急激な障害が生じた時にも、めまいが起こる!
「脳の病気」と一言に言っても、脳出血のように急激に症状を呈するものもあれば、脳腫瘍のように徐々に症状が現れてくるものもあります。
そんな脳腫瘍が「平衡感覚に関する神経経路のどこか」に起こったとしても、めまいを引き起こすことはないと考えられています。
これは、「脳を原因とするめまい発作」は急激な変化をもたらす要因がなければ起きないからです。
脳腫瘍のように経過がゆっくりな病気では、それに合わせて脳が色々と微調整してくれることが分かっています。
CTスキャンには脳梗塞になってからでないと写らないし、脳幹部の脳梗塞などは小さすぎて写らないことが多い
脳血流障害から来るめまいを疑い、CTスキャンなどの精密検査を行なうとします。
何度もお伝えしている通り、「脳を原因とするめまい」は脳への一時的な血流不良が原因です。
CTスキャンを受けている真っ最中にその現象が起き、そしてその瞬間を捉えることは決して容易ではありません。
そのため、脳梗塞などのように組織が破壊されてしまってからでないとCTには写ってこないのです。
また、破壊された病変ならばすべて写るのかと言うと、そうでもありません。
めまいに関係があると言われる脳幹部(親指の太さ)の中の前庭神経核を中心とした直径1mm程度の小さな脳梗塞などの病変では、小さすぎて写ってこないのです。
そもそも脳幹部には、呼吸や心臓、意識に関係する大切な場所がたくさんありますので、CT検査に写るような大きな病変が起こったならば、生命にかかわるか、昏睡状態となるのが普通です。
動脈硬化、延いては脳梗塞や心筋梗塞の引き金になると言われているのが
・高血圧
・高血糖
・脂質異常(高脂血症)
・喫煙
など生活習慣病+αです。
思い当たる節のある方は、まずは自信が治療を受けるレベルなのかを把握しましょう!
それぞれに対する対処法は、本ブログページ右端最下にある「検索」にキーワードを入力してみて下さい。
それではまた来週~!
脳神経外科 山本クリニック http://www.yamamotoclinic.jp/