服部産業医事務所の活動

お笑い健康法・・・?

保健師の宮本です。
先週の金曜から土曜にかけて、日本産業看護学会学術集会に参加させていただきました。
産業保健とは・・から始まり、働く人々の健康を妨げる食事・運動・ストレスなど様々な研究結果発表と内容の濃い1日半を過ごすことができました。
協賛のO塚製薬から、健康食品や低カロリー菓子のサンプルを頂いたりもしましたので、保健指導・健康相談で少しばかりご紹介する・・かも?しれません。

せっかくなので、中でも特に印象に残った発表をご紹介します。
ズバリ!「笑いを活かした健康づくり」です。
昔から「笑う門には福来る」と言われるように、笑いが災いや病を消し去ってくれるということはなんとな~く世間の常識と化していますよね。
長寿村のおじいちゃんおばあちゃんがお喋りで笑い上戸、なんていうのもテレビでよく見かけます。
福島県立医科大学の大平哲也先生は、そんな世間一般では「なんとなく」で済まされ、人によっては「くだらない」と思うようなことに目をつけ、真剣に研究されていらっしゃいます。
またこの先生のお話の上手いこと!
本来シーンとしているはずの研究発表にも関わらず、何度も会場を沸かせていらっしゃいました・・
さすが「笑い」を研究されているだけあります。

ここで質問です。最近笑っていますか?
大平先生が研究のためにアンケートをとられた時、「あなたは声を出して笑うことがありますか?」という質問に対して、「1週間に1度も笑わない」と答える50代男性が5人に1人もいたそうですよ。

発表内容を端的に言うと、ハッハッハと声を出して笑っている人ほど、うつ病や認知症といった心理・精神的な疾患だけでなく、糖尿病・高血圧を代表とする生活習慣病にも罹りにくいとのこと。

特に女性の方がこの効果を得やすいそうです。

現代は一人暮らし世帯が増えたり隣近所との付き合いというものが希薄になったりと、昔と比べて人と話す機会が減ってきています。

それに加えて常に仕事でイライラ、趣味もないし休日は家でボーっとテレビを見ている人も多いのではないでしょうか。
(そういう私も、平日の楽しみはドラマ観賞しかありません><)
笑うだけで心も体も健康になれるなんて、こんなお手軽健康法はありませんよね。

この「笑い」ですが、吉本新喜劇や漫才などお笑い番組を見ても良し、チャップリンやMrビーンといったコメディを見ても良し、落語を聞いても良し。

それでも笑えない人はインドで開発され、一時話題になった「笑いヨガ(ラフターヨガ)」で無理矢理笑っても同様の効果を得られるそうですよ。

今後も色んな研究・発表に目を向けて、面白い発表があればご紹介していきます。

なぜ労災隠しをしてしまうのか

労災隠しはまぎれもない犯罪ですが、それが分かっていながら、なぜしてしまうのでしょうか。理由として以下のようなことが考えられます。

・公共事業の入札指名業者から外されてしまう。

・元請けや取引先から受注を停止される。

・行政、元請け、上司等からの指導が入る。

・不法就労、偽装請負、違法派遣等が発覚する。

・軽いケガが時間が経つにつれ治療費が膨らみ、報告の時期を逸する。

・工事や操業が止まり、工期や納期に影響が出る。

・メリット制の関係で労災保険料が上がる。

このような理由からは、特に建設業などにおける産業構造上の問題も浮かび上がってきますが、いずれにせよ現場でケガが発生した場合は、速やかに報告、連絡、相談をしましょう。

 

(財)福岡県交通安全協会主催の安全運転管理者等講習で講師を務めます。

今年は初めて産業カウンセラーとして講師を務めさせていただくことになりました。
「メンタルヘルスから見た安全運転」仮題というテーマでお話しさせていただく予定です。(N.H)
【日時】 9月19日(金) 15:00~16:30

【場所】 門司市民会  ( 門司区老松3-2)

睡眠について考える~その③~

皆さんこんにちは、保健師の 山本です。
もうしばらく「蒸し」暑い日が続きそうですが、体調を崩されたりしていませんか?

私事ですが、近々我が家に金魚がやってきます。
まだまだ赤ちゃん金魚ですのでどんなカラーになるかも?ですが、蝶尾とブロードテイルの子ですので、成長と共に優雅に泳ぐ姿を見せてくれるのではと今から楽しみにしています。
無事にお迎えできましたら、このブログでも金魚の近況を時々書きたいと思います。

さて、先々週より取り上げています「睡眠について考える」もいよいよ今回で最後となります。
快眠対策について取り上げていますが、寝る前にしてはいけないことはついついわかっていてもやってしまいますよね(笑)
ですが「質の良い」眠り確保のためにも、時にはグッと我慢も必要です。

⑤ 快眠のための工夫、色々
● ぐっすり眠れる寝室の条件
音:生活音の少なくなる夜間は、ちょっとした物音が不眠の原因に。家庭内では家族お互いの協力が必要です。外からの騒音には、二重サッシや雨戸、厚手のカーテンなどで防音対策を。
光:一般に、寝室の明るさは20~30ルクスがよいとされています。これは、おぼろげにものの形がみえる程度。ただし、人によっては豆電球をつけないと眠れな い、真っ暗にしないと眠れないといった好みがあります。要は、自分にとって一番睡眠に適していると思える明るさがベスト。
眠りに入る時は、部屋全体の照明は消して、明るさのコントロールできるスタンドやフットライトなどで照明し、ゆっくりと眠りに入る環境を調えます。
温度・湿度:
理想的な室温は夏が25℃、冬は15℃、湿度は年間を通して50%といわれています。エアコンなどで温度調節をする時は、冷房は25~28℃、暖房なら 18~22℃を目安に設定します。ただし、冬場の暖房のつけっぱなしは空気が乾燥する原因に。保湿器などで湿度を調整します

● 眠る前にしていいこと、悪いこと
(眠る前にしていいこと)
・ぬるめのお風呂でリラックス
寝る前に37~39度ぐらいのぬるめのお湯にゆっくりつかると、心身と   もにリラックスできます。
・音楽や環境ビデオでリラックス
眠りを誘う音楽や心を落ちつかせるビデオなどがおすすめ。
・夜はリビングルームの照明を控えめに
昼間のような照明は自然な眠気の妨げになります。
・ハーブティーでリラックス
カフェインの含まれていないハーブティーは香りにもリラックス効果   があります。
・空腹のときはホットミルク
空腹感を和らげ、身体が温まり、心地よい眠りを誘います。

(眠る前にしてはいけないこと)
・寝る前に熱い風呂に入る   ・寝る前のおやつや食事
・コーヒーや紅茶などカフェインを含む飲み物を飲む
・睡眠薬がわりの寝酒     ・勉強や激しい運動
・テレビやゲーム、パソコンなど     ・寝る前の喫煙
・明るすぎる室内照明

免疫つけてイキイキ生活②

保健師の宮本です。
先週末から朝晩の気温がぐっと下がり、季節の変わり目を肌で感じています。

寝間着や掛布団の衣替えをして、気温差に備えてくださいね。

 

さて、先週に引き続き、今週も自分で自分を守る力「免疫」のお話です。
今週は「免疫力をUPさせる食べ物」に焦点を絞ってお話したいと思います。

突然ですが、免疫力UPに効果のある食べ物といえば何を想像しますか?
野菜?   香辛料?  発酵食品?
最近では、「体に良い」「病気にならない」などと様々な食べ物がテレビや雑誌で取り上げられ、毎年のように流行食品が変わっています。
これが悪いという訳ではありません。
ですが、情報が溢れすぎているせいで「で、結局何が良いの?」と思われる方も少なくないと思います。
基本的に、毎日3食偏りのない食事を続けていれば健康面にはなんら問題ありません。
とは言うものの、なかなかその「偏りのない食事」というのが曲者ですよね。
好き嫌いや調理時間の長短で、食事内容の偏りと言うものは自ずと出てしまうと思います。
そんなときに頼るべきなのが「体に良い」「免疫力UP」と言われている食品なのです。
昔から「疲れたらニンニク」「風邪ひいたら梅干し」(私の地元だけかも・・?)と言いますが、それも迷信ではありません。
ニンニクや梅干しに含まれる栄養素が、病原体を体から追い出す手助けをしてくれるのです。
昔の人は研究結果ではなく、長年の経験からこのことに気がついたのですね。

~代表的な免疫力UP食品をご紹介します~
◆ニンニク
ニンニクの特有の匂いのもとである硫化アリルは殺菌作用を持ち、ビタミンB1の吸収を促進するための疲労回復や血液サラサラ効果等の働きがあります。熱に弱いので、しょうゆ漬けにして食べるのがお勧めです。

◆梅干し
梅干しに含まれるクエン酸は、疲労を予防・解消し、元気な体を維持することができます。詳しくは分かっていませんが、梅干しを焼くことで強力な坑酸化作用があり、免疫力を高めると言われています。

◆鶏肉
たんぱく質が豊富で低脂肪。アミノ酸の一種であるカルノシンやアンセリンが含まれており、これらは抗酸化力が高いことがわかっています。たんぱく質を効率よく使用するためには、代謝をよくするビタミンB2と一緒に食べましょう。ビタミンB2が多いきのこの炒め物もお勧めです。

◆ヨーグルト
ヨーグルトに含まれている乳酸菌が腸内でビフィズス菌を増やし、便秘の解消に役立ちます。カルシウムやたんぱく質なども豊富。バナナと一緒に食べると食物繊維がプラスされ、りんごを加えると抗酸化作用がプラスされるのでお勧めです。

◆小松菜
カルシウムや鉄分などのミネラル分も豊富なので、免疫力だけでなく骨粗鬆症や貧血にも効果的な食品。さらに免疫力を高めるには、卵や鶏肉と組み合わせ、脂を使うことでビタミンAが吸収されやすくなります。

◆大根
辛み成分であるジアスターゼは、消化酵素が豊富で代謝アップに効果的。同じく辛み成分である、イソシシネイトは抗酸化作用があります。熱に弱いので、皮ごとおろして食べるのがお勧めです。ほうれん草やトマトを加えると、抗酸化力がアップするようです。

◆長芋
ぬめりに含まれるムチンは、肉などたんぱく質の分解を助ける成分があります。また、他にも多くの消化酵素が含まれているので、食物の消化吸収の手助けに。また、新陳代謝を上げたい方にも食べてもらいたい食品です。成分を生かすには、千切りにして食べるのがお勧めです。

◆ニラ
硫化アリルが含まれており、エネルギーのもとになる糖質の代謝に不可欠なビタミンB1の働きを助けます。他に、抗酸化力のあるビタミンA・C・Eも多く含んでいます。

◆納豆
納豆などの大豆製品に含まれるイソフラボンは、強力な坑酸化力を持っています。体内に入ると、女性ホルモンに似た働きをするため、代謝をよくする効果も期待できます。ビタミンK2も含まれているため、骨を丈夫にします。

◆茶そば
お蕎麦には元々ルチンという抗酸化成分が含まれているため、動脈硬化や高血圧を予防します。それに抹茶を加えた茶そばは、抗酸化のビタミンA・C・Eが含まれているため、抗酸化がさらに強力になっています。

今日、明日からでも取り入れられそうな食品はありましたか?
今回免疫力UPに関するお勧め食品についてお話しましたが、強い体づくりには何よりも休息が第一です。
しっかり休んで疲れを溜めないようにすることも大切にしてくださいね。

腐食した鉄板を踏み抜いての転落災害

階段や作業床等の鉄板が腐食していて、それを知らずに作業者が踏み抜き転落するという災害を今まで多く見てきましたが、過去には重大災害に至ったこともあります。普段より腐食がないかどうかを入念にチェックして防いでいくしかありませんが、特に踏み板に粉じんが堆積している場合などは腐食していることが分かりにくくなりますので、注意が必要です。今年は雨が多いですので、1度点検されてみてはいかがでしょうか。

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