服部産業医事務所の活動

環境の変化に注意しましょう

年度が変わり、ちょうどこの時期は公私ともに色々な環境の変化が起こりやすい時期です。子供の入学、就職、自身の転勤、単身赴任、異動、職場のメンバーの交替、昇進・昇格などなど。これに伴い職場では人間関係や仕事の進め方が大きく変わることもあります。一方でこうした変化が悪い方向に作用すれば、それは我々にとって大きなストレスになり、さらにそれが高じれば身体的、精神的不調を招くことになります。まずは環境の変化が自分にとってストレスになっていること、ストレスに対する気づきが重要になってきます。そして気づくことにより、その対処法を考えたり、ストレス解消を図ったり、誰かに相談したりすることにもつながってきます。この時期はこうした観点で、忙しい毎日を振り返ってみてはいかがでしょうか。

長時間労働医師への面接指導の実施に係る研修を修了しました

長時間労働医師への面接指導は厚労省が定める研修を修了した医師でなければ実施できませんが、先日同研修を受講、修了しましたので、ここにお知らせいたします。面接する側としては、その対象が医師となれば、一般の労働者と比べて少しやりづらい面もあります。一方で医師の労働時間の上限は一般労働者のそれよりも長く設定されており、さらには長時間労働により医師が過労死やパフォーマンス低下に至ると、医療機関やその患者に対しての影響も大きいことから、医師の過重労働対策は非常に重要なものと考えています。もちろん面接指導を行う医師も自分自身の問題として自覚、取り組んでいく必要があります。

室内外の温度差に注意を

今の時期は室内にいる時は温かく、外に出ると急激に体が冷えるという状況になっていますが、急に体が冷えると血管が収縮し、急激な血圧の上昇を招きます。ちなみに脳血管疾患の発生もちょうどこの時期に最も多くなります。特に健康診断で血圧が高いと言われている方や、糖尿病、脂質異常、肥満など循環器系疾患のリスクを抱えている方は、十分に防寒して外出したり、現場に出たりすることを心がけていただきたいと思います。

WEB面談 N.G?

産業医が行う面談もコロナ禍以降はWEBにて行うことが増えてきましたが、一方で骨折など整形外科、運動器疾患等の復職面談等では実際に患部を見たり、四肢を動かしてもらったり、歩行状態を見たりすることが必要になりますので、WEB面談ではそのあたりの確認は難しく、実際に対象者とお会いしてみないと復職可否を判断できない状況です。運動器疾患に関わらず、対象者の疾患や病状、業務内容を十分に勘案したうえで、WEB面談の適否を判断する必要がありそうです。

信頼性の高い日本の過労死研究

昨日受けた研修においてILOの先生が言われていた話ですが、わが国の過労死研究は諸外国から注目を集めているとのことでした。かつてわが国の過労死は、’’karoshi’’という言葉で、日本特有のものとして諸外国に紹介されていた経緯があります。したがって過労死研究で取り扱われてきたデータの数も大きく、その信頼性が高く評価されることは十分に理解できます。これは決して自慢できる話ではないと思いますが、一方で現在わが国の長時間労働は確実に減ってきており、汚名返上といきたいところです。

コロナの症状が長引く要因は

同じコロナに罹っても、比較的速やかに症状が軽快する人もいれば、たとえ解熱しても咳や痰などの症状がいつまでも続く人もいて、その経過は様々です。影響を与える要因としてワクチン接種の有無、年齢や基礎疾患の有無は当然のことながら、特に長期間の過重労働により疲労が蓄積している方は、元々体力が低下していることもあり、罹患後の経過が長引く傾向があるようです。やはり日頃の健康管理は重要です。

やはりワクチン接種大事です

このところコロナに感染した方と面談することが多いのですが、やはり感染者はワクチン接種を受けていない方が多く、熱やその他の症状も長引きやすい傾向が見られます。もちろんワクチンを接種していてもコロナに感染している方はいますが、たとえ高齢者であってもあまり熱が上がらないとか、すぐに解熱して軽症ですんでいるケースが多く、改めてワクチン接種の発症予防効果、重症化予防効果を実感いたします。ワクチンの副反応はそのほとんどが1日や2日で消失することを考えると、やはりワクチン接種は受けておくべきですね。

濃厚接触者の自宅待機が

オミクロン株は従来の株に比べ子供への感染が多いので、その子供の家族が濃厚接触により自宅待機を余儀なくされるケースが多く見られています。今は保健所から濃厚接触者の特定やそれに対する指示が出されればまだましな方で、保健所から何の連絡もなく、宙ぶらりんの状態で仕事に出られず時だけが過ぎていくという状況も生じています。こうしたなかで産業保健職として濃厚接触者の特定や自宅待機、職場復帰に関する指示をしばしば求められており、少々しんどい状況になっています。

3回目接種はファイザーかモデルナか

これから本格的に3回目のワクチン接種が進められることになりますが、今回は交差接種も認められているため、ファイザーとモデルナどちらのワクチンを選択するかは個人の判断に委ねられています。どうも海外のデータでは3回目に2回目までとは別のワクチンを接種する方が中和抗体の上がり方が大きいという結果が出ているようです。特に1,2回目はファイザー、3回目モデルナの組み合わせが最強のようです。都合の良いことに3回目のワクチンは、これまでに比べモデルナの割合が高く、半分近くの方はモデルナを接種することになります。ただ世間的にはファイザーの人気が高いようですので、少しでも早く打ちたい方はモデルナがお勧めになります。

冬場に多い帯状疱疹

基本的に帯状疱疹は年間を通じて発生しますが、冬場の寒い時期に多く発生する印象があります。すでに今年に入り自分の関係先で数件耳にしました。こう気温が下がると、寒さそのものが人間の体にとってストレスになることの他に、寒さによって体力が奪われ帯状疱疹になっているものと思われます。真夏も体力を消耗しますが、真冬も外に出る仕事をしていると体力をかなり消耗しているのを自分自身感じています。やはりしっかり防寒して十分に睡眠を取ることが求めれらますね。

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