脳梗塞の前兆って?
- 2014年07月29日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です。
先週は脳梗塞予防に水分補給!という内容でお話させていただきましたので、今週は脳梗塞の前兆についてお話します。
先週もお話しましたが、脳梗塞は多くの場合、その根底に動脈硬化があります。
どんなに健康な人でも加齢とともに少しずつ血管が硬くなるものですが、それを促進するのが肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病です。
こうした病気をもっている人、あるいはその予備軍段階の人はもともと脳梗塞のリスクが高いだけに、夏には水分補給を十分に心がける必要があります。
中でも特に注意したいのは、血圧が高めの人です。
「血圧が高い=血流が早い」と常に血管に強い刺激を与え続けることになり、血管自体が傷ついたり硬く厚くなるので動脈硬化が促進されます。
脳のように細い動脈は特に影響を受けやすく、血管壁が厚くなると血液の流れが悪化し、詰まりやすくなります。
そこに脱水症状が加わることで、血栓ができるリスクが急激に高くなるのです。
しかも、脳の細い動脈に生じた小さな詰まりは、通常の健康診断やCT検査ではなかなか発見できません。
それだけに日頃から血圧には気を付け、同時に動脈硬化の検査も受けるようにすることが大切です。
また、次のような一過性の症状がみられたときは脳梗塞を起こす前触れである可能性が高いです。
1つでも当てはまったらすぐに受診又は救急車を呼びましょう。
- 片方の手足・顔半分の麻痺や痺れが起きる
- ろれつが回らない、他者の言うことが理解できない
- 力は入るのに立てない、歩けない、フラフラする
- 片方の目が見えない、物が2つに見える、視野の半分が見えなくなる
次週は脳梗塞予防のために知っておきたい水分補給方法についてご紹介します。