健康診断で分かることと受診の重要性
- 2016年05月10日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です。
GWはどこかにお出かけされましたか?
先月の地震の影響で、いつも通りのGWとは行かなかった方もいらっしゃるかと思います。
実は母の実家が阿蘇の山中にありますが、大きな怪我人もなくほっとしました。
もう少し落ち着いたら応援がてら出向こうかと考えています。
健康診断の話題はなかなか尽きませんね!
今週はそもそもなぜ健康診断をするのか、検診とは何が違うのかなどを、解説していきます。
健康診断を受けると何がわかる?
誰もが一度は経験したことのある「健康診断」。
職場等の案内のもと、年1回などのペースで定期的に受けている人も多いのではないでしょうか。
「健康診断」とは、その名の通り、体が健康かどうか、病気になっていないかを確かめるためのものです。
担当する医師によって診断内容や結果の項目等は多少異なりますが、基本的には生活習慣病を見つけるための診断が多く組み込まれています。
つまり「病気の危険因子」が体の中に隠れていないかを、様々な検査や診断によって探していくために受診するのです。
健康診断を定期的に受けることは、自らの健康状態や、どんな病気の危険があるのかなどを正確な知識と共に身につけるためにとても重要です。
診断結果を正しく知って、日々の健康管理に役立て、病気の発症を防ぐために、定期的に受けるようにしましょう。
「健診」と「検診」の違いとは?
健康診断のことを略して「健診」と呼ぶことがありますが、文字の違う「検診」とは、似て非なるもので、調べる内容も目的も異なります。
「健診」は先述の通り、健康診断のことを意味し、健康であるか否かを確かめる診断のことです。
これは、様々な病気の発生を未然に防ぐための「一次予防」にあたります。
「人間ドック」も、健康診断のひとつです。
「健診」を受けた場合、結果に問題がなければOK。
その健診は「体に異常はありませんでした」ということを知るために、とても有効なものと言えます。
それに対して「検診」は、特定の病気を早期に発見したり、発見による早期治療を進めることを目的としたもの。
つまり「調べる目的のある検査」のことを指します。
代表的なものに「がん検診」がありますが、これは、体の中に「がん」がないかどうかを確かめるために特定の検査のことを指しています。
そのほか、病気の疑いや、体の異常が発見された後に行う検診もあります。
つまり、何かしらの疑いのもとで、体の状態を調べる「二次予防」が、「検診」なのです。
健康かどうかを調べる「健康診断(=健診)」と、特定の病気の疑いという目的のもとで調べる「検診」。
本質の異なるふたつの言葉を、混同しないように気をつけましょう。
カギは早期発見。健康診断が命を救う!
今、日本人に多い生活習慣病。
がんや高血圧、心臓病、糖尿病などが挙げられますが、これらは発症した初期段階では自覚症状があまりないため、健康診断での発見が大切です。
定期的な健康診断で、異常がないか確認することに加え、標準値との比較や、過去の数値からの推移などを行い、自らの体のことを知っておきましょう。
また、自らの数値を知ることにより、日々の生活習慣を見直すきっかけにもなります。
数値が高め・低めなどの情報と、生活の中で気をつけるべき項目を知識として身につけることで、日常生活の改善に役立てるきっかけになります。
痛みなどの自覚症状が出るころには、手遅れとなっているケースも…。
定期的に健康診断を受けることが病気の発症を遠ざけ、元気で長生きするカギと言えるでしょう。
【参考】
658名のドクターが所属するヘルスケア情報サイト ヘルスケア大学
http://www.skincare-univ.com/healthcare/