服部産業医事務所の活動

冬の大敵!椎間板ヘルニア②

生理的湾曲保健師の宮本です。
先週に引き続き「椎間板ヘルニア」の話題です。
今週は「椎間板ヘルニアの原因」にスポットを当てます!

今日のテーマである椎間板ヘルニアの原因として一般的に言われているのは「運動不足」や「物を持ち上げる動作」ではないでしょうか。
実はこの他にも様々な要因があると考えられており、大きく分けると下の4つに分類できます。

① 日常生活での動作
② 椎間板の老化
③ 骨の老化
④ 背骨の歪み

椎間板は20歳を過ぎた頃から徐々に弾力性が欠けてゆくと言われています。
弾力性のない椎間板では、ちょっとした動作による衝撃や圧迫に耐えられず髄核が突出しやすくなります。 
生まれてから今までどのような生活を送ってきたかによって左右されるものではありますが、結局のところ程度の差はあれ人間誰しも抗えないものなんですね。
(中には若年層でもカルシウム不足による骨粗しょう症などで骨自体が脆くなってしまうこともあるようです)
中腰で重い物を持ち上げる・運ぶ、腰を強くひねる(ゴルフやテニスの素振り等)、長時間の座り仕事や運転・・
これらに共通していえるのは、背骨に負担をかけているということです。
ただでさえ月日とともに脆弱化してきた椎間板に、上記のような衝撃が加わることで椎間板ヘルニアのできあがり!
無理な体勢をとらない・急激に腰を動かさない、など衝撃を最小限にすることが「椎間板ヘルニアのきっかけ」を予防する唯一の方法です><

次は「正そうと思えば正すことが出来るもの」。
つまり、普段から注意していれば予防できる椎間板ヘルニア根本原因の1つ、「姿勢の悪さ」からくる背骨の歪みに着目します。

背骨(腰椎)は通常、体の前面に向かって半径約24~27cm湾曲しています。(=生理的湾曲)
姿勢の悪さからくる生理湾曲のズレは腰への負担が非常に大きく、椎間板ヘルニアを引き起こす原因となるばかりでなく他の部位へも悪影響を及ぼします。
次回より詳しくお話しますが、例えば押し出された椎間板が神経を圧迫すれば、激痛やシビレなどの症状が発生します。
骨がズレれば当然内臓の位置もズレてくるので、消化器疾患の原因にもなるようです。

椎間板に余計な負担をかけないためには「正しい姿勢」が重要なんです。
ただ、自分では正しい姿勢のつもりでも客観的に見てもらうと「何か歪んでる・・」ということもあります。
姿勢チェックや姿勢指導を治療の一環としてアドバイスしてくれるカイロプラクティックや整体、鍼灸院(はり・きゅう)、接骨院(整骨院)が増えているようです。
こうした「プロの目」によるアドバイスも治療改善の早道に役立ちますので、気になる方は相談してみても良いかもしれませんね。

次回は「椎間板ヘルニアの症状」についてお話します。お楽しみに!

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