ほんの少しでも飲んじゃダメ?健康診断前日の飲酒について
- 2016年04月19日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です。
今日は数週間前からお付き合い頂いている「健康診断の受け方」の中から「前日の飲酒」に焦点を当てていきます。
一般的に「健康診断の前日は飲酒をしてはいけない」というのが常識です。
ですが、仕事終わりの晩酌を生きがいにしている方にとって、これはなかなか難しいようです。
お酒を飲んでしまった場合、どのような影響があるのでしょうか。
健康診断前日にお酒を飲むのは控えるべき
アルコールを摂取すると、血液中のアルコール濃度が上昇します。
そして、数時間から長ければ半日ほどの時間をかけて、上昇したアルコール濃度が元に戻ります。
そのため、健康診断当日だけでなく、前日からアルコールを控えないと正しい数値が出ないことがあります。
特に尿検査や血液検査に悪影響を及ぼす場合があります。
その中でも影響を与える可能性があるのは、中性脂肪、肝機能、尿酸、血糖です。
ちなみに脂質の高い食事を前日にとっても中性脂肪の数値に影響が出やすいです。
数値に異常が出てしまうことを避けるため、目安としては、健康診断の時間から遡って10時間はあけるように意識してください。
この10時間というのは、健康診断前日の夜から10時間以上絶食し、朝食をとる前に測定するという血糖値検査のルールに基づいているので、飲酒だけでなく食事も含まれます。
「少しくらいなら」「きっと大丈夫」と、いつも通りお酒を飲んでいても、体の中の数字は正直です。
正しい結果を知るためにも禁酒を心がけましょう。
そしてもちろん、当日の飲酒は禁止です。
お酒だけでなく、糖質、カフェインが含まれる飲料水や喫煙にも注意
血液検査では、血液中に含まれる血糖値などを測定します。
血糖値は、砂糖や甘味料など、糖類を含むものを摂取した際にも上昇します。
そのため、清涼飲料水などの、糖類がたっぷり入った飲料は、診断結果に影響を与える場合もあります。
前日から控える必要はありませんが、過度な摂取は控え、当日朝などは摂取しないよう気をつけてください。
また、コーヒー、紅茶、緑茶など、カフェインを多く含む飲み物も、前日に過剰に摂取したり、当日朝に飲むことは控えましょう。
それから喫煙者は、飲酒と同様に前日からやめておくのが好ましいです。
タバコに含まれているニコチンは血管を収縮させてしまうので、血圧検査において悪い数値を出す可能性が高いのです。
来週は健康診断の中から、女性ならではの注意点についてお話します!
お楽しみに!
【参考】
658名のドクターが所属するヘルスケア情報サイト ヘルスケア大学
http://www.skincare-univ.com/healthcare/