胃がんのサインを見逃さないで!
- 2016年09月15日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です。
9月も半ばになりましたが、まだ少し夏の余韻を残した気候が続いていますね。
それでも朝晩はぐっと冷えますので、うっかり風邪を引かないように気を引き締めていきましょう!
さて、今日は最近ポツポツと見かける「胃がん」についてお話します。
食欲不振 体重減少 胃痛(みぞおちの痛み)
どれも食べ過ぎや夏バテ、仕事が忙しいなど一般的すぎて軽く見られがちな症状ですが、胃がんの初期症状でもあります。
食欲不振とは「食欲がない」状態のこと。
「ご飯の量が元気のバロメーター」と言われる程、定期的に空腹を感じ、ご飯を食べて「おいしい!」と思うことは非常に重要なことです。
体重減少はその次の段階です。
何日間も、何週間も食欲不振が続けば、体重という数字になって自ずと現れてきます。
具体的には、特にダイエットをしたり運動をしている訳でもないのに半年で10~15%の体重減少があるようならば、要注意です。
そして、みぞおちの痛みや胃のもたれといった症状が「1~2週間続く」「市販の胃薬が効かない」の2つのサインは絶対に取りこぼさないように気を付けてください!
貧血と黒色便
胃がんでは、見えない体の中で出血が続くことがあります。
慢性的に出血しているため、長く続けばもちろん貧血状態になります。
貧血と言えば女性特有のもの、というイメージがありませんか?
割合で言えば男性の貧血は「珍しい」とも言えるのではないかと思います。
もしあなたが「男性」で「貧血所見」が出た場合は、まずは「病気かも?!」と疑ってみましょう。
貧血の症状はふらつく、立ち上がったときなどに目の前がさーっと白くなるといったものが有名ですが、意外に多いのが全身倦怠感と動悸・息切れです。
寝ても疲れがとれない、最近急に体力がなくなった、などを全て「歳のせい」にしてしまうのはとっても危険!
念のために検査してもらった方が良さそうです。
また、胃から出血していると、十二指腸・小腸・大腸と通って出てくる間に血中のヘモグロビンに含まれる鉄分が酸化されるため、便が黒っぽくなって出てきます。
もちろん食事の内容によっても便の色調は変化しますが、タールのような真っ黒の便に気がついたときには必ず受診して下さい。
特に胃がんに気をつけるべき方
・喫煙者
・大酒飲み
・刺激物や濃い味付けのもの、塩辛いものが好き
お付き合いも大切ですが、なにごとも体が資本です。
そろそろ禁煙・節酒・減塩を考えてみませんか?
今回の記事を読んで気になる症状や思い当たる節がある方は、是非お近くの病院にご相談下さい!
それではまた来週~