秋の花粉症
- 2016年09月27日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です。
天気予報に花粉情報が出てきたと同時に、街中ではマスク姿の人を見かける機会が出てきました。
私は春に鼻風邪なのか花粉症なのかよく分からない症状が出るのですが、今のところ秋は平気です。
とは言っても明日は我が身の花粉症、予防が大切ですよ~!
そこで今週から数回に分けて、花粉症についてお話します。
アレルギーの傾向
花粉症などのアレルギーを引き起こす物質であるアレルゲンは、食べ物や化学物質など生活環境の中に、ごく普通に存在しています。
花粉症の発症には環境因子に加えて個人の体質も大きく影響しますが、環境の変化やライフスタイルの多様化がめまぐるしい現代・・・
アレルギーを引き起こしやすい環境であることは間違いないようです。
アレルギー患者数は日本人の約2人に1人、推定6000万人にものぼります。
それに伴い、花粉症の患者数も同様に増え続けていますね。
以前は成人の患者が多かったのですが、近年、小児期からの発症も増えてきています。
(小学生の姪っ子は、低学年で既に花粉症デビューしていました><)
また、春のスギ・ヒノキ花粉以外にも、イネ、ブタクサ、ハンノキなど、アレルギー症状を引き起こす花粉は一年中飛散しています。
このようにアレルギーの有病率が年々高まる中、その対策は発症してからのアレルギーケアだけでなく、日頃から生活環境の改善を心がけていくことが重要になってきているのです。
花粉症の発症メカニズム
花粉症などのアレルギー、それは免疫バランスのくずれが原因です。
ヒトの免疫システムには、
Th1:主として感染に働くT細胞(司令塔の役目)
Th2:主としてアレルギーに働くT細胞
Treg:主として免疫調節に働くT細胞
の3つが関わっているといわれています。
これらのT細胞は互いにバランスをとりながら免疫をコントロールしています。
しかし環境や生活習慣によってTh2が過剰になったりTregが弱まったりすると、免疫バランスが崩れ、アレルギーが発症してしまいます。
つまり、アレルギー対策のポイントは、免疫バランスを整えることだといえそうです。
この「免疫バランスを整える」ことを売りにした、ヨーグルトや健康食品が人気ですよね。
次週は秋の花粉症に打ち勝つ方法についてお話する予定です。
お楽しみに~!
【参考・図】
アサヒカルピスウェルネス株式会社 http://www.asahicalpis-w.co.jp/