午後からの睡魔
- 2017年03月28日
- 健康管理
こんにちは。保健師の宮本です。
例年に比べ気温が上がるのが遅い感じですね。そろそろ暖かくなって、春らしい陽気へ変わって欲しいですね。
気温が高くなってくると、なんだか一日だるい・眠いという方が多くなります。
春眠暁を覚えず」ということわざもありますね。
なぜ春は眠気を感じやすいのでしょうか?
春は自律神経の切り替えの時期です。
冬から、日照時間が長くなると、睡眠などを調節する自律神経が急激に働き始めます。
そこで、緊張とリラックスなどの神経の切り替えがうまくいかず、本来は緊張していて眠気を感じない日中でも、眠気を感じやすくなってしまいます。
さらに、季節に関係なく、午後になると眠くて・・・という方も多いと思います。
どうして午後になると眠くなるのかというと、
昼食後の眠気の原因は、体内時計による影響で、午後は2時ぐらいに眠気のピークがきます。もちろん個人差があるので2時に眠気がくる人もいれば、それ以降になることもあるそうですが。
ここで、昼食と眠気に関する興味深い記事を見つけましたので、ご紹介します。
企業向けに睡眠のオーダーメードソリューションを提供するニューロスペースの小林孝徳氏によると、同じ定食メニューでも、最初に何を食べるかによって、午後の眠気が変わってくるというものです。
『お昼はおにぎりだけ、焼きそばパンだけ』という人は日中の眠気を感じやすくなります。
野菜サラダなどをプラスして、おにぎりや焼きそばパンよりも先に食べるようにしてみてください。食後の眠気が抑えられ、午後の生産性が上がるはず。
胃腸には、空腹のとき最初に食べたものを最も吸収しやすいという性質があり、炭水化物であるごはんや、やはり炭水化物であるパン粉がたっぷりついたとんかつなどをいきなり食べると、血糖値が急激に上がる。すると、高くなった血糖値を下げようとしてインスリンが過剰に分泌され、今度は血糖値が急激に下がる。その結果、眠気が誘発されてしまう。
最初に食べるものが炭水化物でなければ大丈夫。野菜サラダやおひたしがなければ、スープや野菜ジュースなどでも問題ない。
ということです。
昼食にはサラダやスープ、野菜ジュースなどを添えて、ごはんや麺類、パンなどよりも先に食べるといいということです。早速できそうなことですので、お試しください。
また、それでも眠いものは眠いという方、眠くなってしまったときに数秒から数十秒間、目を閉じてみるという方法を試してみてください。
マイクロスリープといって、視覚からの情報を一時的に遮断することで、脳が休まって仮眠をとったのと似たような状態になり、頭がすっきりすることがあるそうです。
眠気は時間が経てば解消しますが、お仕事に影響しますよね。午後からの生産性を上げるためにも、お試しください。