服部産業医事務所の活動

熱中症予防対策をおさらい

こんにちは、保健師の山本です。

今月は「熱中症」をメインテーマお話しています。
暑さも本格的になりつつありますが、熱中症予防対策は万全ですか?
今回は予防方法全般について取り上げたいと思います。

熱中症予防は「作業管理」と「健康管理」の2点からアプローチしていくことは皆さんご存知だと思います。
しかしどちらか一方だけでは、十分な熱中症対策とは言えません。
「作業管理」と「健康管理」の両視点からの熱中症対策をとれているか再確認していきましょう。

【 作業管理 】
① 作業時間を短縮し、体に負担が大きい作業を避ける
② 水分と塩分の摂取を、喉が乾いていなくても定期的に行う
・ 自覚以上に脱水は進みます。加齢や疾患がある場合は特に注意が必要です。
・ 水分や塩分を摂取したかを確認する表などを作って管理を徹底しましょう。摂取の目安は、0.1~0.2%の食塩水かナトリウム40~80mg/100mlのスポーツドリンクや経口補水液を、20分~30分ごとにコップ1~2杯です。
・ 腎臓疾患など塩分摂取制限のある疾患を有する人は、主治医や産業医に相談しましょう。
③ 暑さに慣れさせる(暑熱順化)
④ 責任の所在を明確にし、監督者を配置する
⑤ 暑さや作業強度に合わせて計画的に休憩を指示する
・ 暑さは、WBGT値(暑さ指数)を目安にしましょう。詳しくは、熱中症予防情報(http://www.wbgt.env.go.jp/)を確認して下さい。

【 健康管理 】
① 作業開始前に作業者の健康状態の確認をする
・ 熱中症の発症に影響を与える恐れのある疾患は、糖尿病、高血圧症、心疾患、腎不全、精神・神経関係の疾患、広範囲の皮膚疾患などがあります。また、風邪などで発熱していたり、下痢や嘔吐などによる脱水症状、肥満傾向の人も熱中症の発症リスクが高くなります。
お酒をたくさん飲んだ翌日、朝食を抜いている、寝不足も熱中症になりやすくなります。
② 休憩場所に体温計や体重計を備えたり、作業中も定期的に健康状態を確認する
③ 体調不良を訴えたり、相談できる雰囲気を作る
④ いざというときに連絡できる医療機関を調べておく
以上、計9項目をあげてみましたがいかがでしたか?
今夏も西日本や沖縄・奄美は、気温が平年並みか平年以上になると予測されています。
上記は主に現場での熱中症対策となりますが、屋内でも水分摂取が不足したり、空調管理が不十分ですと熱中症になります。
十分に熱中症予防対策をとって、今夏も元気に乗り切りましょう!

それでは皆さん、ご安全に。

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