服部産業医事務所の活動

最近話題のアレ その①

ヒトスジシマカ

皆さんこんにちは、保健師の山本です。

9月に入って「夏らしく」なってきましたね(苦笑)
最近8月よりかえって日焼け対策をしています。

さて先週話題にあげた金魚ちゃんですが、今週末にやってきます。
まずは、やってきてすぐのこのタイミングを無事に乗り切ってもらいたいと思っています。
※金魚や熱帯魚を飼ったことがある方はご存知と思いますが、魚たちは移動等の疲れがあり
かつ住処である水が変わるこのやってきてすぐの時に命を落としやすいからです。

と、私事はここまでにしまして、最近話題のアレです。
深夜に発表があったiPhone6シリーズでも、全米オープンのことでもありません。
東京の代々木公園周辺を訪れた人の間で感染が広がっている、「デング熱」です。
9月9日14時現在で86名の感染者が確認されていますが、この事件で初めて耳にした方も多い
であろうこの病気、感染を媒介する動物が身近なあの生き物であることも話題ですよね。

ということで、今回からデング熱と「蚊」が媒介する病気について紹介したいと思います。
TVでもかなり取り上げられているのでご存知だとは思いますが、今回はまず簡単にデング熱
についてまとめておきます。

①デング熱とは
デング熱は、主にネッタイシマカによって媒介されるデングウイルスの感染症で、ヒト(患
者)-蚊-ヒトという経路で感染し、ヒトからヒトには直接は感染しません。日本にはネッタイ
シマカが常在していないため、日本ではヒトスジシマカを介して感染する可能性があります。
ヒトスジシマカは、日中・屋外で活動し、活動範囲は50~100メートル程度で、国内の活動
時期は概ね5月中旬~10月下旬頃までです。

②デング熱の症状
感染してから2~15日(多くは3~7日)症状のない期間があった後、突然の高熱で発症し、頭痛、
眼(か)痛、顔面紅潮、結膜充血を伴い、発熱は2~7日間持続します。初期症状に続き、全身
の筋肉痛、骨関節痛、全身倦怠感を呈します。発症後3~4日後、胸部、体幹から始まる発疹が
出現し、四肢、顔面に広がります。症状は1週間程度で回復します。予後は比較的良好です。
一方、ごくまれに一部の患者において、発熱が終わり平熱に戻りかけた時、血漿漏出に伴うシ
ョックと出血傾向を主な症状とするデング出血熱が出現することがあります。初発症状が出現し
てから2~7日後に起こり、消化管出血・呼吸困難などを呈しショック状態に陥ることがあります。
適切な治療がなされないと致死性が高いですが、症状が回復し始めると迅速に回復するのが特徴
です。

②デング熱の治療と予防
デング熱には特有の薬はなく、解熱剤を飲むなど対症療法となります。
現在のところ、有効なワクチンもないため、唯一の予防策は蚊に刺されないことです。
ヒトスジシマカやネッタイシマカは日中に活動し、ヤブや木陰などでよく刺されます。その時間
帯に屋外で活動する場合は、長袖・長ズボンの着用し、虫よけスプレー等を使用して対策をとりま
しょう。

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