舌が痺れる原因って?①
- 2015年11月24日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です。
昨日までの3連休は如何お過ごしでしたか?
私は年に1度の墓参りを兼ねて阿蘇へ行ってきたのですが、最終日の寒さに負けてしまったようです。
そろそろ羽毛布団の出番ですね。
さて、今回は先日保健指導中に相談のあった「舌の痺れ」について2回(予定)に分けてお話したいと思います。
極端に苦いものや酸っぱいもの、辛いものなど俗に言う刺激物を食べたときに「ベロがピリピリ」したことのある方も少なくありませんよね。
個人的には、表面がザラザラしていたりパチパチラムネがまぶしてあるような飴玉を食べ過ぎると暫く舌の痺れが続きます。
このように「分かりやすい原因」があって「放っておけばいつの間にか治っている」痺れであれば特に気にすることもないのですが、舌の痺れを症状とする病気が存在することも事実です。
今回はそんな「舌の痺れ」の原因、そしてその症状から考えられる病気に絞ってご説明します。
舌の痺れの原因は?
気になる舌の痺れの原因ですが、実ははっきりしていません。
特定の薬物の摂取や薬の副作用、糖尿病などで起こることもありますが、神経筋疾患で舌にシワが寄ることで感じるケースもあります。
「常に舌がピリピリ」して食事がしづらいことから食欲不振に陥ることもあるそうです。
また、原因不明の場合も多く、その上外見上は特に変化がないことから「誰にも理解してもらえない」と塞ぎこんでしまう人も。
考えられる病気は?
中高年女性の場合は、舌痛症(舌の痺れと痛みが伴うもの)である可能性が高いです。
舌痛症は特に中高年の女性に多く見られる病気のため、ホルモンバランスの影響で起こる病気なのでは、とも言われています。
この他にも糖尿病の合併症や、虫歯など考えられる病気・原因は多岐にわたります。
また、貧血やビタミン摂取障害などで現れるケースもありますが、こちらはその原因の性質上比較的若い女性に多いようです。
上記は緊急を要する病気ではありませんが、舌の痺れが脳血管疾患(脳梗塞・脳出血・脳腫瘍など)に起因する場合は一刻を争います。
言葉が出ない、呂律が回らない、頭が痛いなど、他にも疑わしい症状があれば急いで医療機関を受診してくださいね。
次回は代表的な「舌の痺れ・痛み」の原因となる病気について詳しくご説明します。
お楽しみに!
舌の痛みが出る病気
・舌痛症
・細菌、ウイルス感染による口内炎
・口の中に潰瘍のできるベーチェット病
舌の痺れが出る病気
・脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、脳腫瘍など)
・糖尿病
・多発神経炎
・舌異常感症
・脊髄空洞症
・虫歯
・歯肉炎
・口内炎
・うつ病(口内の乾燥を招くため)
その他
・口内の乾燥
・貧血
・ビタミンやミネラルの不足
【参考】
「放っておくと危ない!気になる症状」http://www.stargatesolutions.com/
「舌の痺れの原因」http://suo.sitemix.jp/