水分補給が重要なのは熱中症だけじゃない!?
- 2014年07月22日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です。
山本保健師が熱中症について詳しく書いてらっしゃるので、同じく今の季節特に気を付けなければならないテーマを数回に分けてお話したいと思います。
今回は「脳梗塞」についてです。
平成22年寝たきりの原因1位!平成24年死因4位!という非常にメジャーな病気なので、知らない方はいらっしゃらないのではないでしょうか。
ひとたび脳梗塞になってしまうと、体の麻痺や会話が難しくなるなど、一命を取り留めても今までの生活とはガラリと変わってしまう恐ろしい病気です。
そんな脳梗塞ですが、いきなりポーンと血の塊ができて血管を詰まらせるわけではありません。
糖尿病や高脂血症、高血圧、心疾患など血液ドロドロ状態だったり日常的に血管を傷つけ肥厚させるような小さな小さな積み重ねが脳梗塞を招きます。
寒さで血管がきゅーっと縮むので冬は血管が詰まりやすいという話は有名ですが、正反対の真夏の暑い時期にも注意が必要なこの病気。
暑いと血管が開いて血圧が下がり血液の流れが遅くなって~という要因もありますが、一番明快なのは血液が濃くなるということです。
(暑い場所に何時間もいると、体内にあった水分が汗として奪われる⇒その水分で薄まっていたはずの血液がどんどん濃縮されて・・・)
濃くなった血液は勢いがなくなり通り道である血管内に詰まりやすくなるのですが、上記のようなお病気をお持ちで元々血液がドロドロ気味の方は尚更です。
今までのお話で、夏場は特にしっかりと水分補給をしなくてはならないことがお分かり頂けたかと思います。(サウナ好きや高温職場の方は年中ですよ!)
家に帰ったとき、寝る前、朝起きてすぐの1日3回コップ1杯のお水を摂るという小さな心がけで、熱中症にも脳梗塞にもなるリスクが下がるなんて一石二鳥ですよね!
次回はもう少し詳しい予防方法と前兆についてお話したいと思います。