最近話題のアレ その②
- 2014年09月17日
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こんにちは、保健師の山本です。
9月12日より、筥崎宮で「放生会」が始まりましたね。
私も週末足を運んでまいりましたが…人、人、人でした。
「放生会」とは、万物の生命を慈しみ殺生を戒めるための神事で、同時に実りの秋を感謝し、商売繁盛や家内安全を祈って多くの参拝者が足を運びます。
ちなみにこの「放生会」、福岡では「ほうじょうや」ですが、他県では「ほうじょうえ」と呼びます。
パソコンの変換でも「ほうじょうえ」でないと「放生会」はでてきません…と、ちょっとした豆知識でした。
さて前回より最近話題のデング熱にちなんで「蚊」が媒介する感染症について取り上げています。
今回はハマダラカを介して感染する「マラリア」について触れたいと思います。
①マラリアとは
マラリアはマラリア原虫を持っている蚊(ハマダラカ)に刺されることで感染します。感染した原虫によってマラリアの種類が異なります。マラリアには、熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、四日熱マラリア、卵形マラリアの4種類があります。
②マラリアの症状
マラリアの種類により異なりますが、感染してから7日以上の症状のない期間があった後、発熱、頭痛、悪寒、嘔吐、筋肉痛、倦怠感などが現れます。重症の場合には、けいれんや呼吸困難がみられ意識を失うことがあります。熱帯熱マラリアは、最も重症化しやすく、脳症、腎症、肺水腫、出血傾向、重症貧血など、さまざまな合併症がみられ、治療が遅れると死亡する危険があります。
③マラリアの治療と予防
治療では抗マラリア薬を投与します。感染した地域やマラリアの種類によって使用する薬が異なります。
また、ハマダラカは主に夕暮れから明け方にかけて活動します。長袖、長ズボンを着用し、できるだけ肌の露出を避けましょう。防蚊対策を徹底し蚊に刺されないことが第一です。
なお、マラリアには予防薬があります。アジア、オセアニア、アフリカおよび中南米の熱帯・亜熱帯地域等のマラリア流行地へ渡航する際は、抗マラリア薬の予防内服を行うことが望ましいとされています。国内で承認されている予防薬として「メファキン錠275®」と「マラロン配合錠®」があります。渡航先の流行状況や滞在期間、活動内容、基礎疾患の有無などによって適応となる予防薬が異なります。事前に専門医と相談してください。予防薬を服用する際は、必ず専門医の指示に従って服用してください。