3大激痛の1つ?!「結石」①
- 2015年09月15日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です。
いよいよ今週末は、待ちに待ったシルバーウィーク到来ですね!
といっても特に大きな予定はないのですが、ダラダラできるのも幸せです。
さて、今回は「結石」についてお話します。
思いの外長くなりましたので、2週に分けてお送りします!
痛みを伴う病気には色々ありますが、胆石、すい炎、結石(尿管結石)の痛みは「3大激痛」といわれます。
中でも結石は昔から、「七転八倒の苦しみ」とか「想像できない痛み」と表現されるほどです。
結石はどうしてできる?
尿の中にはカルシウムや尿酸などの塩分が含まれていますが、これが結晶となって大きく硬くなったものが結石です。
尿管にあるものを尿管結石、腎臓にあるものを腎結石、膀胱にあるものを膀胱結石と呼んでいます。
腎臓から尿管、膀胱、尿道という尿の通り道(尿路)にできるため、総称して「尿路結石」ともいいます。
症状は?
結石が腎臓にある間はほとんど無症状です。
ところが結石が腎臓から細い尿管へ移動すると(尿管結石)、突然激痛を発するようになります。
これは結石が尿管に詰まったことで尿の圧力が高まって、神経を刺激するためと考えられています。
痛みは結石のある下腹部だけでなく、腎臓に障害が起こるとわき腹や腰に激痛が走ることもあります。
また、尿がスムーズに流れなくなるため排尿後も残尿感があったり、尿意を感じてトイレへいってもなかなか出ないといった不快な症状も重なります。
結石が尿管などの壁を傷つけると、血尿が出ることもあります。
診断方法は?
超音波で腎臓の結石や、腎杯や尿管(尿の流れる管)が拡張していないかを確認します。
必要に応じてレントゲンで結石を確認します。
健康診断で「血尿」が出て、発見に至るケースも少なくありません。
治療方法は?
結石の多くは5mm以下。
この場合は尿と一緒に自然と体外へ排出されますので、鎮痛剤で痛みを抑えるだけで十分です。
尿酸や特殊な結石では薬で溶かしたり(血液検査や結石の成分から結石の原因が判明すれば、予防や投薬治療が可能な場合もあります)、1cm以上の大きな結石は体外衝撃波などで粉砕して体外へ排出することになります。
◆体外衝撃波結石破砕術とは
まず始めに、衝撃波とは水中で高電圧の電気放電を起こしたときに生じるものです。
これを1つの焦点に集めると結石を破壊出来る程のエネルギーとなります。
衝撃波は水や内臓などには吸収されずに素通りするという特徴があり、この原理を応用した装置が体外衝撃波結石破砕装置です。
2000~3000発(1時間程度)をかけて結石を細かく砕いていきますので、施術中は強いマッサージを受けているような衝撃があるそうです。
◆入院期間は
1cm以下の尿管結石では入院は不要ですが、腎結石や大きな結石では破砕片が詰まって痛みが生じたり、熱が出ることがあります。
後者の場合最低3日は入院が必要のようです。
砕けた結石は尿に混ざって1~2週間程度で排出されます。
今週はここまで。次週は「結石予防」についてお話します!
それではまた来週!