健診前の注意点
- 2017年04月18日
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こんにちは。保健師の宮本です。
年度が変わり、定期健康診断が予定されている企業様も多いと思います。
健康診断の注意事項には、
「健診前日の午後9時以降は食事を控えてください。当日の朝は、食べ物をとらずにお越しください」
などと、書いてあることが多いです。(内容は健診機関によって変わります)
胃の検査がある時は、守られることが多いですが、それがない場合、保健指導をしていると、健診は食事を摂ってから受けたという方が結構いらっしゃいます。
食事をして健診を受けると、結果にどんな影響があると思いますか?
特に血液検査ではどのような影響があるのでしょうか?
空腹時血糖や中性脂肪、特にこの2つの検査項目が正しく判定できなくなります。
「空腹時血糖」: 糖尿病のリスクを検査
「中性脂肪」: 脂質異常のリスクを検査
この2つの検査項目は、食事をとると値が上がります。
健診の前に食べてしまうと、一時的に上昇した値が結果に出てしまいます。
健診結果は、空腹時の値を基準に判定されます。(一応、食事した時間を聞かれますが)
そうなると、
(注)正しい判定ができない(糖尿病や脂質異常が疑われる可能性がある)
(注)過去の健診と条件が違い、結果の比較できない
など正しい現状がわからなくなってしまいます。
また、胃の検査がなければ水分は摂って構いませんが、甘いジュースや缶コーヒーなどは避けましょう。糖分を摂ることで、食事をした状態と同じようになり、検査値が高く出てしまうことがあります。
健診前の水分摂取はお茶か水にしておきましょう。
企業様によっては午後からの健診の場合もあると思います。業務の都合もあるので難しい場合もあると思いますが、できれば昼食を抜いておくことをお勧めします。