牡蠣で元気!
- 2016年01月05日
- 健康管理(宮本)
明けましておめでとうございます!
保健師の宮本です。
昨年最後のブログは「クリスマス太り」を予防することをテーマにしていましたが、クリスマスから新年にかけての「暴飲暴食Week」は無事に乗り越えられましたか?
この期間は体重が増え、肝臓が弱り、久しぶりのお仕事で疲れも溜まりやすい・・・と、色んな意味で健康を崩しやすい時期です。
そこでオススメなのが「牡蠣」。
海のミルク、海のフルーツ、海の玄米などと呼ばれる理由は、低脂肪高タンパク、アミノ酸(18種類)、ビタミン(A、B1、B2、C)、ミネラル(亜鉛、鉄分、カルシウム)など栄養素をバランス良く、しかも多量に含む牡蠣はこの時期の救世主といわれています。
生牡蠣100g中には、1日に必要なたんぱく質量の2/3、カルシウムは1/3、リンが全量、鉄分、ヨードはなんと4倍。
中でも、特筆すべき栄養素は、亜鉛、グリコーゲン、鉄、タウリンです。
免疫細胞のはたらきを活性化させる栄養素、亜鉛を、あらゆる食品の中でも、牡蠣が最高含有量を誇ります。
数ある二枚貝と比べても、なんと10倍以上の含有量と圧倒的です。
亜鉛は、粘膜の健康を保つビタミンAを体内にとどめ、喉の痛み・鼻水・鼻づまりなど風邪の症状を緩和してくれる効果もあるので、この時期の風邪対策にはもってこいです。
この他、疲労回復、脂肪肝予防、高血圧予防、ストレス解消、肝臓の機能アップなど様々な効果があるタウリンや、イライラを抑え神経安定を促すカルシウム、カルシウムのはたらきを調整するマグネシウムも豊富なので、ストレス解消にも効果的!
しかも、こんなに栄養の宝庫なのにカロリーは意外に少なく、1個あたり16kcalほどだそうです。
とは言え、牡蠣といえば「ノロウイルス」が心配ですよね。
一般にウイルスは熱に弱く、牡蠣を代表とする二枚貝などの食品の場合は、中心部が85~90℃で90秒以上の加熱をすればノロウイルスに感染する可能性がぐっと下がります。
(ノロウイルスの完全な加熱処理方法については現時点においてこのウイルスを培養細胞で増やす手法が確立していないため、確実ではありません。)
ノロウイルスに感染した人の多くは、「もうこりごり・・・」と仰いますので、症状である嘔吐や下痢がいかに辛いかが想像できます。
しっかり加熱して「牡蠣の利点」だけを得られるようにしたいものですね。
それではまた来週!
【参考】
厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
MSN Japan(ヘルス)
http://www.msn.com/ja-jp?ocid=iehp