そろそろ気になる「紫外線」
- 2015年04月02日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です。
いつの間にか4月に入り、社会人、そして保健師となって1年が経過しました。
この1年間は目新しいことだらけで、文字通りあっという間に再び春がやってきてしまった印象です。
不慣れ故にご面倒をおかけしたこともございました。
今年度は、昨年度よりパワーアップした姿をお見せできるよう努めていきますので、よろしくお願い致します。
そして春と言えば、山本保健師のブログにもあった「花粉症」ですね。
私は先週から鼻詰まりと喉の違和感に悩まされています。
去年風邪が長引き、まさかと思ってマスクをしてみると幾分マシという「怪しい」期間はあったのですが、何となく認めたら終わりのような気がして受診していなかったのが祟ったようです。
今年こそ病院できちんと「花粉症宣告」されてきます・・・(泣)
そしてそして!
花粉症と同じく、そろそろ気になってくるのは紫外線です。
今週は(今週も?)健診項目シリーズをお休みして、紫外線についてお話します。
紫外線は波長によって以下の3種類に分類されます。
- UVA(320~400㎚):皮膚の奥深くまで到達し、シワやたるみなどの肌の光老化や色素沈着を起こします。最近では皮膚がんの発症に関与しているという報告も。
- UVB(290~320㎚):主に皮膚の表面に作用する「日焼け」の原因。大量に浴びると皮膚がん、シミ、ソバカス、乾燥の原因となります。
- UVC(~290㎚):太陽光中のUVCはオゾン層に遮られ、私たちの元には届きません。殺菌灯などに用いられています。
紫外線の皮膚への影響で最も怖いのは「皮膚がん」の発生です。
上記のように紫外線、特にUVBが皮膚細胞を癌化(変性)させる可能性があります。
ほとんどの場合は体(細胞)が勝手に修復してくれますが、変性細胞があまりに広範囲・大量だと修復作業が追い付かず・・・なんてことも。
体の中でも特に日の当たりやすい顔面、特に鼻周辺での発症が多いようです。
成人以降にできたホクロ(のようなもの)は要注意。
・墨がにじんだように輪郭がはっきりしないもの
・だんだん大きくなってきたもの
・かゆみがあったり汁が出るもの
などは皮膚がん(悪性黒色腫)の可能性があるので、該当する方は病院に行くことをお勧めします!
特に女性では、「皮膚がんになるほど直射日光に当たらないよ!そんなことよりもシミ・シワの方が気になる!」という方が大多数ですよね。
綺麗な肌は若々しく見せる最大の武器です。
では、一体いくつから肌を守っていけば良いのでしょうか。
日本よりも皮膚がんの発症率が高く研究実績もあるアメリカでは、早ければ早いほど!つまり赤ちゃんの頃から紫外線防御に努めるべき!としています。
具体的には
・つばの広い帽子をかぶったり、日傘を差す
・夏場は昼下がりの外出を控える
・顔や首、手足など日に当たる部分には日焼け止めを塗る
紫外線は3月頃から増え始め、6~8月に最も強くなりますので、これからの季節には紫外線対策が特に重要です。
ただし、冬場や曇り(晴れの日の約70%)・雨の日(晴れの日の約20%)には紫外線照射がないという訳ではありません。
次回は今週の続きとして、日焼け止めについて掘り下げていきます!